中西 簡単に計算して「これが正しい」と明確に示しにくいところが魅力。ベットサイズが連続的に自由に選べる点などがその例です。オセロや将棋などの競技と異なり、ポーカーであれば1回の行動にいくつもの選択肢があるので、抽象的に考えられるのが好きなところですね。
──その瞬間ごとの感覚を大切にしているということ?
中西 「論理的に、ざっくり推定する」みたいな感覚です。確率を考えることはただの算数なので面白みはないですが、ポーカーの場合は「ベット」という行為があるのでより複雑さが加わる。ベットの大小に影響されることはないですが、常に期待値が高いプレーを続けるだけですね。金額が大きくなればドキドキはしますけど、プレーが変わるわけではないです。
──普段は長期間拘束される大会にも参加しているが、今回のような1dayトーナメントの場合は戦い方は変わる?
中西 大規模な大会では1日10時間ポーカーをすることを数日続けるので(体力的に)めちゃしんどい。なので頭を働かせるために、大会期間中はよく食べてよく寝てといった規則的な動きを意識しています。今回は撮影されながら1日で終わる日程ですが、僕は頻尿なので、途中でトイレには行かせてほしいですね(笑)
──改めて今大会への意気込みをお聞かせください
中西 まあ勝ちたいですよね。おそらく僕が一番ポーカーを戦っている“だけ”の人で、名前を売って飯を食ってるわけじゃないので。プライドみたいなものもあるかもしれませんね。
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中西翔太(なかにし・しょうた)プロポーカープレーヤー。生涯獲得賞金1.3億円(7月20日時点)。2022年、WSOPの$10,000 Short Deck No-Limit Hold’emにて1位を獲得(ブレスレットホルダー)。その後も海外のキャッシュゲーム大会に精力的に参加し、好成績を収めている。
◆ABEMA POKER INVITATIONAL 国内最高峰のポーカープレイヤー8名が火花を散らす「ABEMA」オリジナルの“招待制”新トーナメント。優勝賞金は1,000万円。8人1テーブルで一度敗退すると再エントリー不可能の一発勝負で争われる。
(ABEMA/「ABEMA POKER INVITATIONAL」より)
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