石丸伸二氏は“埋没”?キャスティングボード握るのはチーム未来 安野氏か
安野たかひろ氏が当選し、政党要件を満たした「チームみらい」。安野氏の向こう6年間について「場合によってはキャスティング・ボートを握れるような状況になっている」と分析する。
「もしかすると要職に抜擢されるような、例えばデジタル大臣など。与党122議席で、日本保守党が2議席、そこにチームみらいの1議席で125議席になる。『過半数を超えるか超えないかを握っているのはチームみらい』という見方をすることもできる。そこで、『与党の側に協力する代わりにデジタル大臣どうですか』なんてことも言える」(西田亮介氏、以下同)
「現実的には、和歌山などに自民党系の候補者がいたりするため、単独でキャスティング・ボートを握るわけではないが可能性はある。自民党にとっても安野氏は刷新感がある、新しい印象が強いため、取り込みたいと思うこともあるのではないか」
今回議席を獲得することができなかった「再生の道」代表・石丸伸二氏については、「チーム未来は候補者、支援者の皆さんがインターネットで政策を形成したり、参政党も大変熱量の高い活動に取り組んだ。国民民主党は、都議選や昨年の衆院選からずっと人気があるという基調の中で、再生の道は、やや埋没してしまったという印象は強い。石丸氏本人が立候補しないことにこだわりを持っている印象がある。本人が出馬して議席を取ることはそれほど難しいことではないように思えるが、そうではない挑戦をしたいということのようだ」と考えを示す。
ではこの先の石丸氏について西田氏はどう見ているのか。
「ネットで言われていることだが、石丸氏から再生の道の代表を譲り受けたいという、再生の道のメンバーの人もいるようだ。もしかすると禅譲するシナリオもあるのかもしれない。むしろ、再生の道は再生の道として自立していき、石丸氏は別の新しい挑戦をするのかもしれないとも考えている」
ボートマッチを戦略的に活用する政党
