一度目の立ち合い、引いてしまった大の里が一山本に真っすぐ押し込まれてあっけなく土俵を割った。行司軍配は一山本にあがったが、館内騒然となる中、物言いが。館内が協議の結果を見守る中、まさかの展開に発展。館内に手拍子が沸き起こり「もう1回」コールが響いた。
その後「ただ今の協議について説明いたします。行司軍配は一山本にあがりましたが、一山本の膝がつくのと、大の里の体が飛ぶのが同時と見て、取り直しといたします」と館内にアナウンスが。すると、“もう1回”コールが響いた館内に大歓声が沸き起こった。
二度目の取組、少し遅れて立って一山本の当たりをあえて受けたような格好となった大の里だったが、一山本の下からの突き押しを受け、ここでも引いてしまう。俵に足をかけヒヤリとする場面だったが、一山本の右の突き押しをヒジを押すようにしていなすと、形勢は逆転。背後を見せてしまった一山本を見逃さずに一気に反対側へと押し出した。
直後、土俵を割り、自身2つ目の金星が“するり”手からこぼれ落ちた一山本は、珍しく天を仰ぎ悔しそうな表情を浮かべた。普段の“陽キャ”とは異なる一山本の心底悔しそうな様子にファンからは「一山本いい顔!」「泣いちゃうわ」「これは惜しい」といった声が相次いだ。
この結果を受け、大の里は3敗を死守。一山本は3敗に後退。これで二敗は安青錦と琴勝峰の二人。三敗に大の里、一山本、熱海富士、草野の4人が並ぶ大混戦に。十三日以降、賜杯の行方から目が離せなくなってきた。(ABEMA/大相撲チャンネル)
この記事の画像一覧2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗


