将棋日本シリーズJTプロ公式戦1回戦第3局が7月26日、札幌市の「札幌コンベンションセンター」で行われ、前年準優勝の広瀬章人九段(38)が豊島将之九段(35)に101手で勝利した。2回戦進出を決めた広瀬九段は、8月30日に行われる次戦で永瀬拓矢九段(32)と対戦する。
前年準優勝の広瀬九段が、地元・北海道で好発進を遂げた。注目の1回戦第3局は広瀬九段の先手で相掛かりに進み、豊島九段が飛車を中央に回った局面で封じ手に。豊島九段が陣形を引き締めたところで、広瀬九段は強く踏み込む決断を下した。
攻防戦の中で先に抜け出したのは広瀬九段。豊島九段は先手陣へ中央突破を決めたものの、広瀬九段もじわじわと包囲網を狭めていく。苦しい時間が続く豊島九段は技を駆使して猛攻を見せたものの、広瀬九段は最後まで冷静に対応。最後は広瀬九段が後手玉に鋭く迫り、濃密な一局を白星で飾った。
終局後の広瀬九段、豊島九段のコメント




