そして十三日目、前頭八枚目・佐田の海(境川)が前頭十五枚目・英乃海(木瀬)を寄り切って3勝目を挙げた一番でのこと。土俵に上がった両力士が仕切り動作を繰り返す中、西方の英乃海を中継カメラが捉えると背後に白いTシャツが眩しい男性の姿が。この男性は箱根駅伝で青山学院大学のメンバーの一員として“山の神”の異名で大活躍をし、現在もプロランナーとして競技の第一線で活動を続けている神野大地さん。

 その神野さんの後ろに座っていた着物姿の女性は、好角家の間では「白鷺の姉御」として名古屋場所の名物的な存在として知られたお方で、神野さんの祖母でもある磯部安江さん。カメラに映り込んだ西の花道近くの席は、指定席のような場所で、そのことを知る一部ファンからは「神野大地きてるやん!お孫さんと観戦できて白鷺の姉御も嬉しそうやな」といった声、さらには「めっちゃ爽やか」「イケメンやん」といった声も聞かれた。佐田の海と英乃海の後の取組では、前頭七枚目・翔猿(追手風)の休場を受け、前頭十三枚目・美ノ海(木瀬)が不戦勝で勝ち越しとなった。勝ち名乗りを受ける美ノ海の背後には、神野さんと「白鷺の姉御」の姿が再び確認できていた。

 東西両横綱の誕生で期待を集めた今場所だったが、東の先輩横綱である豊昇龍(立浪)が五日目から休場。さらに西の新横綱である大の里(二所ノ関)は4つの金星を配給するなど、波乱が続いた。

 しかし、終わってみれば大の里を破って史上最年長での金星を手にした40歳の前頭四枚目・玉鷲(片男波)が自身3度目の殊勲賞も獲得。40歳8カ月での三賞受賞は、金星に続いて最年長記録となった。

 一方、琴勝峰が同じく殊勲賞、さらに敢闘賞のダブル受賞。いずれも新入幕で前頭十四枚目の草野(伊勢ヶ濱)と藤ノ川(伊勢ノ海)がともに敢闘賞を初受賞。草野は琴勝峰と優勝を争った前頭筆頭の安青錦(安治川)と技能賞も分け合った。

 波乱の中にあって、“新旧”実力派力士の奮闘がファンを沸かせた名古屋場所。大相撲九月場所は、9月14日(日)より東京・両国国技館にて熱戦の幕が上がる。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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2025年11月場所 千秋楽

更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

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