文筆家・評論家の古谷経衡氏は、「神谷氏と初めて会ったのは12年前の2013年。そのとき彼は大阪・吹田市議を辞めて、衆議院に立候補(自民党公認)したが落選した。それでいろいろ悩んだのだろう。東京に来たときに初めて会って、私が当時やっていたCSの番組や、編集長をしていた雑誌でインタビューしたり紹介したりした」と振り返る。

 神谷氏は2013年に、YouTubeチャンネル「CGS」を開設する。「これが後の参政党になる。ここで『古谷さんやってくれ』と頼まれ、1年ちょっと番組をやった。そのため、参政党の結党につながる前段階はよく知っている」。

 人となりはどうなのか。「神谷氏は5歳上で、一言でいうと“とにかくアツい兄貴”。行動力は抜群で、顔も相当広い。当時神谷氏は大阪に住んでいたが、毎日なのではと思うほど、東京と行き来して、知り合いを広げようとしていた。今も笑顔だが、当時から笑顔が絶えなかった。ただ、政治や社会、歴史といった知識量はあまりないのかなと当時感じた。個人的には好きな性格だ」。

 参院選での躍進について、古谷氏は「“保守王国”の群馬選挙区で、自民党候補が当選したが、参政党の新人がかなりそこに迫った。自民が強いところで、誰が参政党に入れたのか。ANNと朝日新聞の出口調査によると、一番多かったのは国民民主党とれいわ新選組の支持層で、両方とも6割弱だ」と考察する。

 東京選挙区も同様のトレンドにあるという。「当選したさや氏とも、5年くらい番組をやっていたが、彼女に入れたのも、れいわ新選組の支持層が一番多い。野党からもかなり吸い上げている。数が多い自民党からも来ているが、結構いろいろなところから取っている」。

参政党の初期メンバーが離れた理由とは
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