■「多くの子が言うのは『それしか選択肢がなかった』」 支援のあり方は
支援のあり方について、山本氏は「虐待環境にいた子は、捕まって少年院などに行ったことで『初めて人として接してもらった』『自分の話を聞いてもらった』と。きちんとした人と出会うことで変われる、そこから抜けられるというのは、1つ大切な部分ではないか」との持論を述べる。

これに藤原氏は「検挙されたことを契機に、これまでの道を真剣に考えることは往々にしてある」と同意しつつ、「女性だけが罰せられ、買春側はやりたい放題という法律の構造は問題としなければならない」と訴えた。
では、路上売春をしている女性を、合法な性風俗店に誘導することが解決策となりうるのか。よだ氏は、「その前に支援につなげることが大事。体を売らざるを得なくなった子の多くが言うのは『それしか選択肢がなかった』。そうではない選択肢があると知ってもらうことで、社会の中で様々な方と関わりを持ったり、立ち直りや学びの機会が得られる。今脆弱なものを豊かにしていくことによって、また違った選択をしていけるようにしていきたい」と語る。
藤原氏も「本当に選択肢がある中で選んだのかを考えなければならない」とし、「性売買という構造的に、性差や差別、暴力が伴う搾取がある。性という尊厳を売る環境をまず作らないことをすべきで、性産業へ誘導することで問題は解決しないと思う」と述べた。(『ABEMA Prime』より)
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