このリレイズに驚いた工藤。およそ2.5倍のレイズが返って来たことで、再び思考タイム。もしコールして負ければ、賞金圏内の4位から遠のく。そんな重圧のなか、工藤は最終的にフォールド。岡本がブラフ混じりの巧みなスリーベットで、この勝負を制した。実況の田口尚平は「これが岡本詩菜、世界の女王です!」と大きな声でこのプレーを絶賛。視聴者もまた「ゴリ押したなー」「すごい」「これはスーパープレイ?俺にはできないけど普通?」と次々に歓声を上げた。
岡本はインタビューで「ターン・チェック・チェックで回ったので、2ペア以上のハンドはない可能性が高いと思いました。『A』はリバーの私の(2700点の)ドンクベットに対してレイズすると思ったのですが、『10』のブロッカーを利用してブラフしようと思っていました。『J』のヒットにベットでコールをもらえるかもしれないので、バリューベットとしても機能している。レイズされたら、さらにブラフで返すつもりでした」と説明。つまり岡本の2700点のベットは、バリュー(強い手で相手からチップを引き出すための戦略)にも見せられる、相手からレイズを誘い、そこにスリーベットで押し返すこともできるという高度な戦略だった。
一方の工藤、「フォーベットが返ってくるのがものすごく早かった。いつもだったらもっと考えてからレイズするイメージ。それくらいめちゃくちゃ早くて。あらかじめ考えていた感じで、違和感があった。5%から10%くらいブラフに寄った上で、フォールドが60%。それでもフォールド寄りになっちゃいました」と説明。岡本の読みに感服した様子だった。
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