【NASCAR】第22戦 ブリックヤード400/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(日本時間7月28日)
全米人気ナンバーワンレース、NASCAR(ナスカー)の第22戦が開催。戦いの舞台は伝統の“聖地”インディアナポリスだったが、同じく長い歴史を持つ名門チームが苦戦する姿が見られ、ファンを悲嘆させた。
今回NASCARのカップ戦が開催されたインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、現存するなかではアメリカで最も古いレーストラックとなる。1909年のオープン後、NASCARにかぎらずさまざまなジャンルのレースで戦いの舞台となってきた、まさにアメリカンモータースポーツの“象徴”であり、“聖地”である。
今回のレースはファイナルステージの中盤を超えて、いよいよ残り30周を切ったところ。ここまでタイヤをバーストさせるマシンが多く見られたが、この時、6位を走っていた22号車のジョーイ・ロガーノのマシンも右リアタイアをバーストさせてしまう。
ロガーノが所属する「ペンスキー」チームの歴史をよく知る解説の桃田健史氏は「あああぁ~、どうしてだペンスキー! 同じだシンドリックと……」と嘆く。同じペンスキーのオースティン・シンドリックもタイヤをバーストさせていたからである。
しかし、さらなる悲劇がロガーノとペンスキーを見舞った。自チームのピットボックスへなんとか帰りつき、急いでピットクルーがタイヤ交換をこなしたものの、エンジンストールさせてしまい、発進できなかったのだ。
すかさずピットクルーが3人がかりで押しがけスタートを試みるが、桃田氏の口から「押しがけでかか…かか…かか、らない」と言葉が漏れたとおり、ロガーノの乗るフォード・マスタングはピットレーン上で停車してしまう。
無線からはロガーノの「ノーパワー」という頼りない声も聞こえてくる。桃田氏が「どうしたペンスキー。インディで王者ペンスキーがこういう結果!?」と嘆くと、「インディ500で最も勝っているのがペンスキーなんですがね」と実況の増田隆生氏も語っている。
その後、ロガーノはコース復帰したが未完走でレースを終え、12号車のライアン・ブレイニーが7位、2号車のオースティン・シンドリックが15位とペンスキーにとって不完全燃焼な結果となった。インディカーを筆頭に、WEC、フォーミュラE、NASCAR、IMSAなどで活躍してきた名門チームが、“聖地”で醜態を晒すことになった。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)
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