チーム菅井には、前年のチーム稲葉優勝の原動力となった新鋭・藤本渚六段(20)が所属。ドラフト会議ではくじ引きの競合の末にチーム菅井入りが決定した“因縁”がある。そんな藤本六段は、稲葉八段との対局を熱望し、決着局となった第6局で稲葉VS藤本戦が実現。稲葉八段は「私を“狩り”に来たか」と笑っていたものの、その言葉通り切れ味鋭い指し回しを見せた藤本六段の快勝となった。
チーム稲葉の予選敗退というまさかの結果に、ファンは騒然。「なんと!」「チーム稲葉 散る」「あーイナバここまでか」「チーム稲葉が予選落ちとは」「前回の覇者が」「チーム稲葉いいチームなのに本戦行けないのもったいないなぁ」と多数のコメントが押し寄せることとなった。
稲葉八段は、「(チーム豊島との)1位決定戦と今回も、スタートが悪くてそのまま盛り返しきれなかった」とがっくり。若手強豪とのチームには「新鮮な感じで、勉強になることも多かったし楽しかったです」と名残惜しそうな表情も見せていた。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


