さらに2つ目の要因として、「スピードが足りなかったこととともに、自民党として能動的な発信が足りなかったと思う。そういうのがなかったから、どうしても野党の土俵、減税か、給付かというところに乗っていかざるを得なかった。本来であれば、自民党が物価高対策も含めて、中期的な経済成長の骨太の政策というものを打ち出さなきゃいけなかった。でも、それができなかった」と述べた。

 3つ目の要因は「政策が二転三転したことがあると思う。例えば、高額療費制度の見直しとか、今回の給付にしても、当初はやらないという方向だったのが急遽やるという。これは国民の皆様に対して一貫性がないと思われたとしても仕方ない」と語った。

 また、他党の動きについても注目して「今回新しい政党が躍進した。その党首の方たちの発言を見ていると、内容の賛否というのは私もあるが、やっぱり党首の方が熱量を持って分かりやすく聴衆に対して、国民の皆さんに対して訴えている。そこに対してはやっぱり自民党も学ぶべきところがあるんだろうと思う」と述べた。

 裏金問題の影響については「全くなかったと申し上げるつもりはないが、1番大きな敗因は今申し上げたことに尽きる」と語った。

外国人政策が参院選の争点に
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