人が落ちたとは思えないほどの小ささだ。「世界水泳シンガポール2025」23日目が8月2日に行われ、女子3m飛板飛込決勝では陳藝文(中国)が389.70点と2位以下を30点以上も引き離す圧勝で優勝した。有終の美を飾る最終演技でも高難度の技を完璧に決めると、飛込の醍醐味である入水シーンでは、人が落ちた後とは思えないほど小さな水しぶきに解説者から「吸い込まれるような入水」「泡も出ない」と絶賛のコメントが相次いだ。
パリ五輪の金メダリストでもある陳藝文が、他を寄せ付けない演技を続けて披露した。最終演技では、陳藝文にとっては簡単な40点以上の演技を出せば優勝という状況の中、各国の選手が勝負の一手として採用する難易度3.0の5152B(前宙返り2回転半1回ひねり)を選択。いつも通りに冷静沈着な様子から高く飛び出し、余裕すら感じさせる空中姿勢から回転、ひねりを行うと、最後の入水では水しぶきも数センチしかあがらないほどの「ノースプラッシュ」を決めた。
小さすぎる水しぶき
