藤本渚六段(右)
【映像】1分半前後から減らない藤本渚六段の持ち時間(実際の様子)
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 20歳の若きエースが先輩棋士もファンも魅了した。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」予選Aリーグ2位決定戦、チーム稲葉 対 チーム菅井が8月2日に放送された。第6局ではチーム菅井の藤本渚六段(20)が相手チームのリーダーで同門の兄弟子でもある稲葉陽八段(36)と対戦。切れ味鋭い指し回しで快勝したが、その勝ちっぷりに相手チームの控室からも脱帽の声が漏れた。

【映像】1分半前後から減らない藤本渚六段の持ち時間(実際の様子)

 藤本六段は2022年10月、17歳で四段に昇段しプロデビューを果たすと2023年に若手棋戦・加古川青流戦で優勝。2023年度に最多勝(51勝)、新人賞を受賞し、翌2024年度も連勝賞(17連勝)をマークした期待の若手だ。通算勝率でも8割近い数字を残しており、将来はタイトル戦線にも名乗りをあげるだろうと言われている。超早指しのフィッシャールールで行われるABEMAトーナメント、地域対抗戦でもタイトル経験者たちに勝利するなど、その力が本物であることを見せ続けている。

藤本渚六段の強さが光る
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