なぜ、風や温暖化で地球の自転速度が変わる?
「核となるのが角運動量保存則。運動量というのは回転の勢いを表す物理量。フィギュアスケートで例えると、腕を広げてゆっくり回っていてフィニッシュに近づくと手を縮める。そうすると回転は速くなる。手を広げた状態の角運動量と、手を縮めたときの角運動量が同じだというのがこの法則。結果としてスピードが違ってきている。同じことがこの地球でも起こっている」
「氷が温暖化で溶けた場合、南極、北極の氷が最初は出っ張っていたがそれが減ると、海水が周りに広がるので、結果的にフィギュアスケートで手を広げたような状態になる。一方で、氷が溶けると南極、北極の地面が上にあった重い氷がなくなった分、隆起、出っ張ろうとする効果もあるので速くなる可能性もある」
1日が短くなったり長くなったりすると、私たちの生活に影響はあるのか。
「ミリ秒は1000分の1秒。瞬きは人によるが0.3秒ぐらい。300ミリ秒。地球の自転が今速くなっている話をしているが、ものすごく小さい数字を取り扱っているので、日常生活にはほとんど影響がない」
(『ABEMAヒルズ』より)
この記事の画像一覧
