佐々木八段は、「今日はこの一局に集中して臨もうと思っていたが、結果が出たのは良かった」とコメント。10月のシリーズ開幕に向けて、「厳しい戦いになると思うが、七番勝負戦えるということでモチベーションを高めていきたい」と表情を引き締めていた。
一方、敗れた石田六段は「午前中早々に間違えた気がする。そこから思った以上に苦しくなってしまった」と一局を総括。また、今期を振り返って「すごくたくさん指せて充実感はあった。決勝トーナメントを指せると注目されますし、応援していただけたことを感謝しています」と語った。
この結果、佐々木八段が2連勝で挑戦権を獲得。竜王戦での2期連続挑戦は2000・01年の羽生善治九段、2006・07年の佐藤康光九段、2011・12年の丸山忠久九段に続く4人目となった。
藤井竜王との“再戦”となる第38期七番勝負は、10月3日に渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で開幕。前期は2勝4敗で敗退したものの、深い研究で勝利した2局は藤井竜王が「完敗」と口にするほどのものだった。今期のシリーズでは、どのような激戦が繰り広げられるのか。両者が繰り広げる新たな戦いに期待は高まるばかりだ。
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