【WRC 世界ラリー選手権】第9戦 ラリー・フィンランド(7月31日〜8月3日)
WRC(世界ラリー選手権)の第9戦でトヨタのカッレ・ロバンペラが優勝。トヨタは史上初の1〜5位独占となったが、3位に入ったのは大ベテランのセバスチャン・オジエ(41)。最強の元王者が最終ステージで見せた際どいジャンプには放送陣も驚愕させられた。
好天のもと行われた競技最終日デイ4の最終SS「オウニンポウヤ」は、総距離23.9kmのロングステージ。ヒョンデ勢が走り終えた時点で暫定トップはティエリー・ヌービルだったが、満を持して登場したのが、通算8回チャンピオンの経験を持つオジエ。さらに、ここフィンランドは昨年制した地でもある。
ステージ終盤に差し掛かろうというところで、オジエが操るGRヤリス・ラリー1の内部からの映像がクローズアップされた。このコースにはジャンプスポットや小さな起伏が複数あるうえ、道幅が狭く、両側を木立に囲まれ視界も良くない。それでもオジエは、神業のようなドライビングテクニックを駆使してグングンと速度を上げていく。
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