終盤はいきなりやってきた。佐藤九段が85手目に▲5一角と飛車取りに打ち込んだ後の87手目が絶品。▲2四角成として詰めろ銀取りの好手となり、これで形勢が一気に先手に。羽生九段も渋々銀取りを受けつつも頭を抱え、さらには天井を見上げるような仕草で、自身の敗北を自覚した。
89手目、▲2三銀と打って後手玉を詰み筋に入れたところで羽生九段が投了。突然の決着にチーム天彦の増田康宏八段(27)は「いやー、さすがですね」と称えると、ファンからも急転直下の決着と羽生九段のリアクションに対して「これは決まった感」「急に終わった…」と驚きの声が漏れていた。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

