将棋日本シリーズJTプロ公式戦は8月16日、新潟市の「新潟市産業振興センター」で2回戦第2局の対局を開始した。本局に臨むのは、前年覇者で過去4回の優勝回数を誇る渡辺明JT杯覇者(41)と山崎隆之九段(44)。注目の一戦を制し、4強入りを決めるのはどちらか。振り駒の結果、先手番は渡辺JT杯覇者に決まった。
渡辺九段は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:19期)で、順位戦A級(A級以上:14期)。タイトル通算31期は歴代4位、現役2位の快記録で永世竜王と永世棋王の資格を保持している。棋戦優勝はJTプロ公式戦の4回を含む通算11回。JT杯は16年連続20回目の出場となる。昨年5月に左膝を負傷した影響で、12月~今年1月、さらに4~6月に休場。ケガの手術後は椅子で公式戦に臨んでいたが、本局では渡辺JT杯覇者の希望で着座スタイルが選ばれた。
山崎九段は、1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:13期)、順位戦B級2組(A級:1期)。タイトル経験はないものの、棋戦優勝は2017年度JTプロ公式戦など通算8回。序盤から独創的な指し回しを見せることで知られ、誰にも真似できない自由な将棋や少々の形勢の悪さを物ともしない逆転術でファンを魅了している。本棋戦出場は2年ぶり8回目。6月に行われた1回戦第2局で丸山忠久九段(54)に勝利し、2回戦進出を決めた。
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