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 このドラマティックな展開を誰が予想したか、最終局では待望のリーダー対決が実現。タイトル戦でも2度激突した経験を持つ藤井竜王・名人と菅井八段の運命の一戦は、後手番となった菅井八段が三間飛車を志向。中盤は菅井八段がペースを握ったかと見られていたが、藤井竜王・名人じわじわと局面を複雑化させることに成功。形勢を押し戻すと最後まで緩みなく押し切り、チームの勝利を決めた。

 4年ぶりの決勝進出を決めた藤井竜王・名人は「一進一退という展開で星取りでも追い込まれた。フルセットということで緊張もあり、最終局も苦しい局面がありましたが、チームの力で決勝進出できたことを嬉しく思います」とコメント。チームメイトの斎藤八段、古賀六段に対しても「意見交換しながら楽しく過ごせた。2人の活躍にも感謝したい」と労いの言葉をかけていた。

 いよいよ今期のABEMAトーナメントも決勝戦を残すのみ。優勝の栄冠をつかむのは2度目の頂点を目指すチーム藤井か、初Vがかかるチーム天彦か。運命の決勝戦は8月23日に予定されている。

◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

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【中継】ABEMAトーナメント2025 準決勝 第2試合 チーム藤井VSチーム菅井
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