公開生放送ならではのファンとのふれあいに、若き王者からも思わず笑顔がこぼれた。「ABEMAトーナメント2025」準決勝・第2試合、チーム藤井 対 チーム菅井が8月16日に行われた。ファンの目前で行われたオープニングでは、来場者が今季のチーム藤井のチーム名「詰将棋パラダイス」に則り、『詰将棋意味ある』の文字がデザインされた特製うちわを持参。これを目にした藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、23)も思わずニッコリ顔を見せていた。
予選Bリーグを1位通過して本戦の準決勝進出を決めたチーム藤井。リーダーを務める藤井竜王・名人は、今期のメンバーに自身を含めて詰将棋解答選手権チャンピオン戦の歴代優勝経験者でもある斎藤慎太郎八段(32)、古賀悠聖六段(24)を選出していた。チーム名は、その3人の共通点から「詰将棋パラダイス」に決定。その名の通り、予選でも圧倒的な終盤力を見せて勝ち上がってきた。
16日に行われた準決勝2局は、3期ぶりの生放送に加えて大会史上初となるファン参加型の公開収録が実現。東京・将棋会館の道場「棋の音」には、チーム藤井、チーム菅井のファンが多数参加し、白熱の試合の模様を見守った。中でも藤井竜王・名人がオープニングで登場した際にはひときわ大きな拍手が巻き起こることに。藤井竜王・名人は、「少し緊張していますが、楽しみながら戦っていきたい」と集中モードに入っていた。
藤井竜王・名人の表情がほぐれたのはファンとの交流の一幕
