【NASCAR】第25戦 Cook Out 400/リッチモンドレースウェイ(日本時間8月18日)
【映像】脱輪→“別のチームが”タイヤ交換の珍事(実際の様子)
全米で高い人気を誇るストックカーレース、NASCAR(ナスカー)の第25戦が開催。脱輪したマシンのタイヤを、他チームのクルーに付け直してもらうという前代未聞の事態が発生し、19日の中継で放送席を混乱させる一幕があった。
レースは終盤に入ろうかという292周目、バッバ・ウォレスの23号車がピットから出ようとした際、ピットクルーが手を大きく広げて「ダメだ!」というようにジェスチャーをした。チーム無線でも「ストップ! ストップ!」という声を捉えた。ホイールがしっかり装着できていなかったようだが、ウォレスはそのまま自陣ピットボックスを出ていってしまう。
案の定、ピットロードを走りはじめたところで、すぐに左フロントタイヤが脱輪したが、ここでウォレスはピットロードの先にあったチェイス・ブリスコーのピットボックスへ入って停車。転がっていたタイヤも偶然、マシンの後方で止まった。
ここでさらに驚かされたのが、ブリスコーのピットクルーの行動だった。はじめは戸惑っていたものの、すぐに声を掛け合うようにウォレスの23号車の周囲に集まり、外れたタイヤを拾って装着したのだ。
実況の増田隆生氏も混乱しながら、「同じトヨタで、(ウォレスは)23XIレーシングと……チェイス・ブリスコーですから、ジョーギブス(レーシング)?」。同じトヨタ・カムリを使うチーム同士とはいえ、他チームのピットクルーによるタイヤ装着でウォレスはレースに復帰している。
リプレイ映像を見た解説の古賀琢磨氏は、「よくここで(タイヤが)止まりましたね。(ウォレスが)停まったのはスポッターからの指示だったと思いますけど。他のチームがタイヤをつけたの、僕も初めてみました」と苦笑しつつコメントしている。ただし、後でウォレスにはペナルティが課されることになった。
この奇跡のシーンは、NASCAR公式Xでも、「23番チームは19番チームにステーキディナーを奢るべきだ」というジョークとともに取り上げられており、「彼らがじっくりタイヤ装着したことに感謝しているよ」「これがF1で起こったら罰金を科していただろう」「誰かが解雇される」「ビールを奢ってあげて」といった数多くのリプライコメントが寄せられていた。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)
この記事の画像一覧■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?

