■核ミサイルは戦闘機より安い?

戦闘機と核ミサイル、どっちが安い?
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 参政党の顧問を務める元航空幕僚長・田母神俊雄氏は「さや(塩入)議員に核武装は安上がりだと教えたのは私だ」と前置きし、コストメリットを語る。「戦闘機1機と核ミサイル1発、どちらの破壊力が大きいと言えば核ミサイルだが、戦闘機の方がはるかに高い。核武装はしていないより、していた方が安全だ。なぜなら周りの国がみんな核武装国だからだ」。

 拓殖大学国際学部教授の佐藤丙午氏は「核を持つべきか持たないべきかという議論があるのは、すごく健全なこと」とし、その上で「日本がなぜ非核三原則を維持すべきなのか、核を持たない選択をするのかは、議論がなされた上での合理的な結論だ。核が抑止力として機能するには、それだけの数を持たなければいけないし、相手が日本の核兵器を怖がらなければいけない。また、その段階に至るまではかなりの時間がかかる。果たして現実的な安全保障政策なのか踏みとどまって考えなければいけない」と述べた。

 田母神氏は、核弾頭の保有数に各国に大きな差はあれど、保有していることでの抑止に意味があると訴える。「昔は核兵器も通常兵器と同じで、同じ数だけ持たないと抑止にならないという理論だった。しかし最近では通常兵器と違って、戦力のバランスを必要としない兵器だとなっている。北朝鮮が50発、アメリカが5000発持っていても、北朝鮮の抑止力は成り立つ。なぜなら一発の破壊力が大きいからだ。この2国で核ミサイルの撃ち合いになったとして、アメリカが北朝鮮の50発を完璧に全部撃ち落とすのは無理で、必ず1発か2発は入る。そうするとニューヨークが消えてしまうかもしれない。(アメリカが勝ったとしても)ニューヨークが消えたのに戦争は勝った、とは言えないだろう」。

 さらに核は通常兵器と異なり、使う目的ではなくあくまで戦争抑止を目的としたものだと主張する。「核兵器は先制攻撃用の兵器ではない。追い詰められてもう殺されてしまう、もうみんな死んでしまう、国が潰れてしまうという状態まで追い込まれなければ使われることはない。なぜなら使えば必ず核の報復を受けるからだ。相手に大損害を与えても同じだけ自分も被害を受ける。核兵器は徹底的で究極的な抑止用の兵器だ」。

■日本が核を持ったら世界にも広がる?
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