将棋日本シリーズJTプロ公式戦は8月30日、高松市の「サンメッセ香川」で2回戦第3局の対局を開始した。本局に臨むのは、現在王位挑戦中の永瀬拓矢九段(32)と前年準優勝で1回戦を勝ち抜けた広瀬章人九段(38)。強豪が激突する注目の一戦を制し、4強入りを決めるのはどちらか。振り駒の結果、先手番は永瀬九段に決まった。
永瀬九段は、2009年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:7期)、順位戦A級(A級:5期)。タイトルは叡王1期、王座4期の通算5期。棋戦優勝は3回。将棋界でも屈指と言われる豊富な研究量を誇り、対局でも「負けない将棋」に徹し千日手や持将棋もいとわない。JT杯は6年連続6回目の出場で、2020年大会に準優勝を経験している。今年度は本局が初戦となる。
広瀬九段は2005年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:6期)、順位戦B級1組(A級:10期)。タイトルは第31期竜王、第51期王位の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。JT杯は3年連続10回目の出場で、2019年と2024年大会に準優勝を経験している。地元の北海道札幌市で行われた1回戦で、豊島将之九段(35)に勝利し2回戦進出を決めている。本局でも強敵を撃破し、準決勝進出を決めることができるか。
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