将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦第3局が8月30日、高松市の「サンメッセ香川」で行われ、永瀬拓矢九段(32)が広瀬章人九段(38)に143手で勝利した。準決勝進出を決めた永瀬九段は、11月9日に行われる大阪大会で、伊藤匠叡王(22)対 佐藤天彦九段(37)戦の勝者と対戦する。
王位挑戦中の永瀬九段が、強敵を破って4強入りを決めた。注目の一戦は、振り駒で永瀬九段の先手番に決定。角換わりの出だしから、ハイペースで進行して難度の高い中盤戦へと突入した。ねじり合いから主導権を握ったのは永瀬九段。果敢に後手陣へと踏み込み、ぐんぐんとリードを拡大させていった。
優勢を築いた永瀬九段だったが、着実な道を選んでじりじりと後手陣にプレッシャーをかけていく。最後まで冷静な指し回しを見せた永瀬九段が押し切り、勝利を飾った。
永瀬九段、広瀬九段の終局後のコメント




