舛添氏は、二元代表制の問題点を指摘する。「議会があって、市長や知事がいるが、真ん中の役人・官僚機構が抜けている。誰が政策を作っているのか。私は1人しかいないから、多摩から下町、島のことまで、東京都全体のことを考えている。東京都の交通体系を考えるときに、都全体から見て『ここに地下鉄を通せばいい』と考えるが、都議は全部選挙区が違い、それぞれの利害の対立があり得る」と説明する。

 そして、「では役人はどちらを向くのか。知事や市長が『自分の政策だからやれ』と言うと、基本的に命令は聞かないといけないが、首長は4年で任期が終わるが、議員は5期なら20年居る。役人と議員のズブズブの関係がある」と指摘する。

「議会によって違うと思うが、『誰が政策を作るか』となると、最後は役人を使わないといけない。二元代表制はいいが、首長の立場から見ると、どうしても議会に嫌な思いがある。役人と議員が一緒になって、改革をストップする。そういう事を何度も経験しているから、首長の立場から『議会ってなんだ』と厳しいことを言っている」(舛添氏)

 一方で、議員の存在意義については、「ないといけない。それぞれの住民の声は、都庁にいる私が全部は理解できない。各議員が『こうだ』と言ってくれる集大成として必要だが、そのあり方は考え直すべき時が来ている」とした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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