日本で働く市議会議員の数は、1万8458人(全国市議会議長会、2024年7月集計)。議員報酬は市議会の承認で決められ、全国平均は42万6000円だ。トップは横浜市の95万3000円で、議長になれば117万9000円。政令指定都市は軒並み高給だが、財政難の自治体では決して高くはない。
『おいしい地方議員』で、伊藤氏は「報酬だけで生活する専業議員の不安(リスク)は大きく、この不安が議員を保身へと走らせ、ベテラン議員が若手へ席を譲らないなど、新陳代謝の阻害に繋がっているとしたら、今の制度自体を考え直さなければならない」と問題提起している。一方で、「とはいえ、やはり市議ひとりじゃ何もできない。市議2期目で二元代表制の限界を痛感している。市議会を可視化するなら、“バンクシー作『退化した議会』”だ」とも語る。
元東京都知事の舛添要一氏は「市議は役人と結託して改革に反対する」「私に言わせると、そんな茶番な地方議会のどこが民主主義の学校と言えるのか?トクヴィルもあきれているだろう」と指摘する。
地方議員はどんな仕事をしている?
