これに対し、元テレビ朝日社員で、2023年に松本市議になった花村恵子氏は、「待遇だけを見ると、『こんな報酬をもらっているんだ』と思うが、働き方もさまざまだ。年4回議会があるが、その日数だけだと80日ちょっと。ただ、議会以外にもいっぱいやることがある。シンプルにそこだけで捉えられると悲しく、事実と違うと感じる」という。

 伊藤氏は「待遇に『おかしい』『おいしい』と思う市民がいれば、とにかく1回政治家になることをオススメする。こちら側になってみて、気持ちを言ってもらう。やりもせずに、多い・少ないを言うのは違う」と考えている。

 花村氏はこれに同意しつつ、「長野県内でも、とくに町村議会は報酬が低く、議員のなり手不足が起きている。月額16〜19万円から22万円前後まで上げる町村もある。市議会と町村議会、県議会でも違う。地方の規模によって異なり、一概には言えない」とコメントする。

 花村氏によると「専業議員がほとんどで、兼業の方が少ない」というが、伊藤氏は「秦野市議は専業が4割。地元の印刷業や内装業など、議員の立場が自営業でプラスに働くこともある。現実に仕事が多少増えることはある」と明かす。

「市長の権力になびく」市長の権力は絶対的?
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