自民党は9月2日、参院選の大敗についての総括を両院議員総会で取りまとめた。主な敗因として挙げられたのは、石破内閣の支持率低迷による党の基礎体力の低下や、若年層・現役世代・一部保守層の支持者の流出、また政治とカネをめぐる派閥の裏金問題で「信頼を喪失した」こと。そのほか、物価高対策の現金給付が「国民に刺さらなかった」こと、「いかなる減税にも抵抗する政党のような印象を与えた」ことが自民党離れを招いたとした。さらに、総括の最後には「わが党は党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組む」と明記した。
【映像】総裁選前倒しの考えに高市早苗氏「心にとっくに決めている」
この総括を受け、森山幹事長、小野寺政調会長、鈴木総務会長、木原選対委員長の党四役が辞意を表明。進退は石破総理に預けるとした。そして、最も注目されるのが総理自身の進退。総会で石破総理は「地位に恋々とするものではございません。しがみつくつもりも全くございません。責任から逃れることなく、然るべき時にきちんとした決断をすることが、私が果たすべき責務であると深く思うものでございます」と述べた。
今後、総裁選の前倒しに関する意思確認をする手続きが開始され、賛成する議員が署名・捺印した書面が党本部へ提出される。結果は、8日にも決まる見通しだ。
参院選の責任と、解党的出直しをする自民党の今後について、『ABEMA Prime』で考えた。
■下村博文氏「総裁選の前倒しが決まる前に辞めて、改めて出るべき」
