■成田修造氏「自民党の議席が減っても国民はそんなに困っていないのでは」

 これまでの議論を受け、起業家・投資家の成田修造氏は「政治や選挙のシステムが変わり、スタートアップ政党が出てきている。自民党の議席が減っても国民はそんなに困っておらず、どちらかというと政策がどう進むか、どのような意見があるかというまとまりのほうが重要な時代になっているのではないか」と投げかける。

自民党参院選総括報告書「自民離れ」
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 武田氏も、「仮に石破さんが辞めたら、誰が総理になるのか。下村さんのお話を聞いていると、おそらく高市さんが念頭にあると思う。そうなった時、多党乱立が必然となった今の政治で、野党と話ができるのか。みんな不安は持っていないのか」と指摘。

 これに下村氏は「自民党の中で事実上の政権交代が行われ、与党を続けてきたわけだが、そのような“ぬえ的”な存在はもう通用しないと思う。戦後レジームから脱却して、自民党が本当の保守としてどうアイデンティティを作っていくか。今よりも少数政党になるということではなく、保守という枠組みの中で支持者を広げることは可能だと思う。単独でも過半数を取るための自民党を突き詰めていく意味で、高市さんのような人を考えている」と返す。

 さらに、武田氏が「安倍政権への回帰にならないか」と追及すると、「回帰だが、安倍政権では戦後レジームから脱却できなかったわけだ。ただ今回、アメリカでトランプ大統領が誕生したことをきっかけに、日本も“自分の国は自分で守る”、あるいは内需の拡大が求められている。安倍政権でできなかった時代をどう作っていくかが、自民党が支持されるかどうかにつながっていくと思う」と述べた。(『ABEMA Prime』より)

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