「MVP(個人スコア)」「最高スコア」「4着回避率」の個人3冠を達成しているKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)は、新シーズン開幕を控えて燃えている。個人賞として「最多トップ賞」が新設されたからだ。伊達が再び個人賞コンプリートの称号を掴むことは、チームにとってもプラスに働く。自身の推薦により誕生した滝沢和典新監督(連盟)に結果という最高のプレゼントを贈る。
―昨年の振り返りから。個人は+98.6ポイントと、もう少しでチーム加入以来4年連続で3ケタプラスだった。
そこは気にしていなかったです。もともと私自身、Mリーグ1年目から基本的に守備的な立ち回りがすごく上手くいっていました。そんな中、渡辺太(赤坂ドリブンズ・最高位戦)さんや鈴木優(U-NEXT Pirates・最高位戦)さん、瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)さんのような押しの強い選手の打ち方や戦術の幅を、自分もある程度取り入れなきゃと思う部分がありました。それを昨シーズン実施して、すごく上手くいくこともあれば、しっくりこないことも正直ありました。シーズンを通して、ちょっとバランスを崩していたかもというところです。
昨シーズンが終わって、やっぱり自分はもともとの守備的な打ち方をベースにした方がいいと思えました。一方で、もちろん攻める強さも大事だと思うので、オフの現状は、元のバランスに良い攻めのスパイスを取り入れつつ、という感じです。それが少しずつ固まってきた印象ですね。でも、シーズンが始まるとそこも多少はブレていくと思いますが。
―Mリーグ全体のトレンドとして、割と前に出る人が増えた。
影響を受けた部分もあるのかな。2つ前のシーズンは太さんとか優さんの打ち方がとても映えていて、昨シーズンは竹内元太(セガサミーフェニックス・最高位戦)さんと醍醐大(セガサミーフェニックス・最高位戦)さんがすごく勝っていた。後者の2人は自分以上に守備的な打ち方をする選手だと思うんです。そんな中で「あれ、もしかして麻雀っていろいろなスタイルがあって、いろいろな強さがあるのでは」と思えたんです。なので昨シーズン、元太さんと醍醐さんが大きく勝ってくれたことは、もともと、自分の打ちたかったスタイルで良かったのかもと思えるきっかけになりました。
―では、それを踏まえて稽古を積んでいる。
そうですね。自分なりの強い打ち方ができたらな、という感じです。
新シーズン、変化について



