―個人の成績で、目標としていることは。

 目標設定はしていません。基本的には目の前の手牌に向き合うだけです。ただひとつ、MVPだったり、ここ3年くらいは個人成績でベスト8に入っているという実績はあります。ベスト8に入ると、麻雀最強戦の出場枠がもらえるんですよ。今年はなかったんですが、僕はあると思っていました(笑)。でも、「毎年ベスト8に入っていると、そこそこ強そうだな」というブランディングはあると思っています。だから、目標とは言いませんが、入れたらうれしいですね。

―昨シーズンの結果を踏まえると、今年は勝負の1年になる?

 「今年が大事なシーズンか?」と聞かれると、そんなに大事ではないと思います。比較で言えば、加入した初年度が一番大事。僕は2年目にめちゃくちゃ負けましたが、その評判を覆すための3年目がすごく大事だった。その流れで言うと、今年が特別に大事かというと、全然大事ではない(笑)。もちろん大事ですけど、比較で言えば、という話です。正直なところですね。

―選手数が40人に増えて、競争は激しくなる。

 そうですね、(個人成績で8位に入るのは)上位20%ですから。単純に大変になります。

―自分の麻雀が変わってきたという感覚はあるか。

 去年調子が良かったのは、ただ「ツイていたから」だと思います。これはいろいろな媒体で何度も話しているのですが、麻雀の成績には「正規分布」があると考えていて。たとえば100回打つとしたら、平均の実力のチームは95%の確率で「▲900ポイント~+900ポイント」の間に収まる。その正規分布の中に、ダーツの矢を投げているようなものです。どこに飛んでいくかは分からない。平均+500の(実力を持つ)チームなら、中心が+500で、▲400~+1400くらいの範囲が的になる分布の範囲。そこに向かって毎年ダーツの矢を投げているような感覚ですね。

 1半荘あたり+5ポイントが出せれば最強クラス、0なら普通の人というイメージです。
チーム全員が最強クラスで、1半荘あたり+5ポイントの実力を持っているなら、100半荘打つと、中心が+500の分布になるということですね。
そんなチームはほぼないと思いますが(笑)。

 実力の平均ポイントを+1するというのは本当に難しくて、日々の研鑽で簡単に成し遂げられることではないです。麻雀の勉強会をやるたびに、「0.01ポイントでも上がればいいな」という気持ちで取り組んでいます。

 自分の中で+3だったものが、3.1、3.2になるかもしれない。逆に、3.3から3.2に下がることもあるかもしれません。だからこそ、1年単位の成績で「スタイルが変わった」とか言うのは、すごくナンセンスだと思っています。僕の考え方はそういう感じです。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
ABEMA/麻雀チャンネルより)

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12月9日(火)
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