まさしく“醍醐無双”。優勝の立役者であるセガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）は、昨期を「調子が良かった」と振り返る。今期の目標は「ファイナルの最終戦で打つこと」。「新監督一発目の優勝でシーズンを終えたい」と柔和に語る。
―チームとしてはレギュラーシーズン3位、セミファイナルシリーズ3位、ファイナルシリーズ優勝、個人としてはMVP。どんなシーズンだったか振り返りを。
ひとことで言えば調子が良かったですね。もちろん麻雀なので、調子が良ければ勝ちやすいですが、チーム全体でマイナスになることがたぶん、ほとんどなかったんですよ。ずっと上の順位で推移していたので。
その前のシーズンは結構、苦しくかったですよね。どうしても無茶してトップを取らないとダメだ、みたいなものはだいたいマイナスになるんですよ。普段通りにやるのが一番いいに決まっているので、そういうことがなかったのも個人的に勝てた部分かなとは思っています。
―Mリーグデビューの一昨年は1勝目を挙げるまでに時間がかかった。昨シーズンは何が違ったのか。
いろいろあるでしょうが、気分的なものもあるし、あとは目の手術をしたんですよね。学生の頃にラグビーをやっていて、その後遺症で白内障だったんですよ。片方は進行が早くて30歳くらいの時に手術をしたんですが、片方は進行が遅くて。3年くらい前くらいからほとんど見えなくなったんですが、ただ片目が（視力）1.5あるんです。普通に生活できるなと思っていたんですが「まぁ手術するか」となりまして。してみたら、やはり両目が見えた方がいい。当たり前ですが（笑）
やっぱり全然、違いますね。早く手術をしておけばよかったです。片目でも、何がどこにあるかは分かるから大丈夫なんですが、距離感が違いますよね。物があるのは分かりますが、どこにあるのかは触ってみないと分からない。
―先ほどのチームメイトの話に戻るが、昨期から男性選手3人、女性選手1人の編成に変わった。
雰囲気自体が全然、違います。何なら今の方が明るいですが、それは前の人たちが暗かったからではなくて、チームはポイントを持っていると絶対に明るくなるんですよ。ポイントがなかったら暗くなると思う。昨シーズンはポイントを持ったから、チームの空気が良かったという感じですね。
竹内元太（最高位戦）が結構、うるさいタイプですね。ポイントがない時でも、ひょっとしたら明るいかもしれませんが（笑）。でも、前の魚谷侑未さんや東城りおさんがいた時も好きでしたけどね。気を遣ってくれるなぁというのも感じました。
―竹内さんはデビューから3連勝。それは大きかったか。
大きかったですね。めちゃめちゃ嬉しかったですよ。これはたぶん、ほとんどの選手が思うと思うんですけど、1年目の最初につかないかなと思うんですよ。周りの人は自分がどういう人かを知らないので、最初の方で実績が欲しい。チームもポイントを持った状態で戦いに入ると明るくなるというか、雰囲気が良くなるので。絶対、最初についた方がいいんですよ。元太はかなりついていたので、本当にすごく嬉しかったですね。良かったなぁと思いました。
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