
役満放銃から、悪夢の4連続ラス。セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)はMリーガー1年目のシーズン、苦しみながらも優勝を味わった。茅森早香(最高位戦)が兼任監督に就任した今期は、個人のプラスが目標。「選手がもっとクローズアップされる世界」を目指し、鍛え上げられた腕を全力で振る。
―チームとしては、レギュラーシーズン・セミファイナルシリーズは3位、ファイナルシリーズでは劇的な優勝を遂げた。自身としてはどういうシーズンだったか
最初の方は楽しかったです。12月くらいまではプラスだったのかな。大三元を振ってから4ラスを食ったんですよね。そこだけなんですよ、マイナスは。セミファイナルも多分、プラスだったと思うので。ファイナルは分かりませんけど。あそこで4ラスを食ってから緊張するようになりました。それまではのびのび打てていたんですけどね。
―大三元放銃で、そこまで潮目が変わるとは思わなかった。
1月だけで、4回で200ポイントくらい負けたのか。あれはキツかったですね。悪い影響が出たのかどうかは分かりませんが、もしかしたら、出ていたのかもしれないですね。
―ファイナルシリーズ最終日の第1試合でラスだったが、結果的には逆転優勝。自ら表彰式でも触れていた。
あれがあって、みんなが喜んでくれたなら、それは結果的に良かったなと思いますけど、打っている時はめちゃめちゃキツかったですね。
―今期から茅森さんが兼任監督に就任した。
ファンミーティングがなにかで、スタッフの方が「監督、どうしようかな?」みたいな話をしていて、茅森さんが「私がやるよ」みたいな感じになったんですよ。で、そこから本当になっていたので、「あれ、本当だったんだ!?ノリで言っていたんじゃないんだ!?」みたいな。しかも、後で聞いたらちゃんとした理由があって。驚きました。
そもそも僕、選手が監督になるとはあまり思っていなかった。「何を言っているんだ、この人は」みたいな感じで、スタッフの人の誰かがなるんだろうなと思っていました。
―実際、兼任監督が誕生。兼任のメリットはあると思うか。
僕らは話しやすいですよね。茅森さんは茅森さんで受けすぎても大変だと思いますが、みんな変なことは言わないし。ポジティブな人が揃っているので。だけど、去年の僕みたいにめっちゃ負ける人が出てきたら、ケアは大変だと思うので、なってみないと分からないですね。
―選手としてはストレスをかけないように努めるのか。
普段そうではないんですが、僕は茅森さんにはふざけていく感じ。その関係がいいのかなという気がします。
新シーズン、気になる変更点は



