NASCARは8日、プレーオフの第28戦『Enjoy Illinois 300』をワールドワイド・テクノロジー・レースウェイで開催。優勝争いが熾烈さを増すなか、36歳のバン・ギスバーゲン(88号車)が見せた“神業”に、9日の中継で注目が集まった。
舞台は『ラウンド16』の佳境、残り10周を迎えようかという局面。激戦が続くなか、中継カメラは猛プッシュを続けるギスバーゲンの姿を捉えた。彼はラストスパートで接触スレスレのバトルを展開。隣のマシンとサイド・バイ・サイドで直線を立ち上がったが、わずかにイン側へ寄せられた影響で、マシンは明らかに挙動を乱し、高速走行中に大きくフラついた。
その瞬間、放送席では解説のジャック・アマノ氏が「おお、おお、おお…危ない!」と思わず声を上げ、実況の野村達也アナウンサーも「ちょっとフラフラしています」と緊迫した様子。しかしギスバーゲンは、このピンチを見事なハンドリング技術で制御。即座にマシンを立て直し、難なくコーナーへ突っ込んでいった。今季ロードコース4勝を誇る達人らしい粘りと対応力を、ここぞという場面で発揮した。
視聴者コメントでも「耐えた」などと称賛の声が寄せられたが、NASCARのオーバルコースはわずかな操作ミスが命取りになるだけに、この冷静な立て直しはトップレーサーならではの真骨頂だ。今季最多タイのロードコース4勝を挙げ、プレーオフに挑むギスバーゲン。36歳のベテランが土壇場の“凄技”で存在感をあらためて際立たせた。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)
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