当時の小泉総理は、「郵政民営化が必要か、必要ではないか。私は国民に聞いてみたいと思い解散選挙に踏み切った」と述べ、「自民党の派閥論理をぶっ壊す」と語った。参院で法案が否決されたら衆院解散に打って出た。後日、純一郎氏本人は「よくあんなむちゃなことをやったもんだ」と振り返る伝説の解散劇である。
結果は、小泉自民が296議席の圧勝、公示前(212議席)から大幅増の地滑り的勝利をもたらした。肝いり法案を否決され、党内の抵抗勢力から退陣要求を突きつけられた、絶体絶命の危機。そこを「衆院解散」という総理が持つ、唯一無二の大権を使って乗り切った。それどころか、強力な権力基盤を再構築した。
石破総理と小泉元総理の会食
