石破茂総理の退陣表明を受けて、“ポスト石破”を選ぶ自民党総裁選に向けた動きが活発化している。立憲民主党の野田佳彦代表は「まるで1年前の敗者復活戦のようだ」と評した。
出馬意向の5人。茂木敏充前幹事長(69)は、東大から丸紅、ハーバード大学大学院、マッキンゼーアンドカンパニーを経て、政界入りした。1993年の初当選時は日本新党で、同期は立憲野田夫代表や安倍晋三、岸田文雄両元総理、高市早苗氏らだ。
安倍政権での経済再生担当大臣では、日米貿易交渉でトランプ政権と対峙し、「タフ・ネゴシエーター」との異名が付いた。2024年の総裁選では、今回候補に挙がるメンバーでは最下位となる6位だった。
「コバホーク」こと小林鷹之元経済安保担当大臣(50)は、開成、東大、財務省、ハーバードを経た、保守陣営で期待の旗手だ。「基軸になっていかなければいけないのは、穏健な保守、開かれた保守、寛容な保守。もう1回、日本を世界の真ん中に立たせたい」と意気込む小林氏は、前回の総裁選に初出馬し、若手を中心に41の議員票を集め、5位となった。
有力候補の一人である高市早苗氏
