茂木氏と当選同期である高市早苗元経済安保担当大臣(64)は、総裁選に過去2回出馬している。前回の総裁選では、第1回投票の議員票で、小泉進次郎農水大臣(75票)に次ぐ72票を獲得。党員・党友票の109票は、9人の候補者で最多だった。決選投票では21票差(石破氏215票、高市氏194票)で敗れたが、今回は“フルスペック型”の総裁選なので党員・党友の投票があり、有利と言われている。
また高市氏は、地方の後援会を積極的に回りつつ、動画配信も多用するなど、党員の支持層を発掘している。参政党や国民民主党に流れた岩盤支持者たちを、安倍氏譲りの保守政策で再び呼び戻せるかが焦点になっている。
林芳正官房長官(64)は、誕生日が1月19日であることから、「困ったときの119番」ピンチヒッターとして、辞任した閣僚の後任を多く務めてきた。実は政界屈指の音楽家で、外務大臣時代には“ピアノ外交”を展開したこともある。一見地味に見えるが、これまで農水、文科、外務などの主要閣僚に起用された実力派で、岸田・石破両政権で官房長官を務めてきた。前回総裁選では、“超辛口”な元衆院議員の田中真紀子氏が、唯一“日本の顔”として世界に出せる人物として、「賢いし経験もある。育ちもいい」と評価。高市・小泉に次ぐ4位となった。
人気度は党内トップクラスの小泉進次郎氏
