高市氏については「保守層から人気がある。今回参院選になぜ負けたのか。自民党の保守層が、参政党や国民民主党に流れてしまったからだ。その人々を取り返すことを優先するなら、高市氏はありだ。ただ一方で、前回負けた理由は右に極端に寄っていたことが、党内や公明党に敬遠され、マジョリティーを取れなかったから、仕方なく石破氏に入れたところもあるだろう」と評する。

「それを克服するためには、保守的な政策を緩めないといけないと言う側近もいる。例えば『靖国神社に行く』と明言せずに、『適切に判断する』にとどめておくとか。消費税減税も今回は打ち出さないなどもあるが、その場合に保守層から失望されるリスクもある。この辺の高市氏のハンドリングも焦点になる。(今までの高市氏では)マジョリティーにならないのではという懸念がある」

 小林氏については「特徴をもっと出さないとダメだと思う。若くて新しいニューフェイスではあるが、小林氏になるとどんな日本になるのか。『世界のトップに立たせたい』と表明しているが、まだ特徴がない。入れる理由が“刷新感”だけだとちょっと厳しい。林氏や茂木氏には実績がある。このあとの出馬会見で、『この人はこの政策だ』と特徴が見えてくるかがポイントだ。小林氏の周辺に『そういうのを見せないとダメなんじゃない?』と言うと、『そうだ』と言っていた。何か考えてくるのだろう」と語る。

キングメーカーの動向にも注目
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