しかし、その少年が休みの日はカニ漁をしているものの、普段は学校行き数学が得意で、テレビではニュースを見ており将来は教師になりたいと語るのを聞いた時、くるまは思わず「すごい大人」「賢い子だね」という感想を持ってしまう。そして、その瞬間に自分の反応に違和感を覚えた。
「発展途上国だとか先進国だみたいなラベリングを俺はつけてないって思ってたけど、(彼に対して)やっぱ普通に『偉いね〜!』みたいなこと思っちゃいましたもんね」
くるまは自身の中にある無意識の偏見や先入観に気づき、後に「あれ、やっぱ日本人が舐めちゃってるとこっすよね」と率直に告白。「当たり前ですよね。ちゃんと発展してますね。別に背伸びしてないだけで、そういう必要なものは全部あって」と、
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