しかし、MLB公式データサイト『Baseball savant』によると、このボールは間違いなくストライクゾーンに収まっており、30インチ(約76.2センチ)の落差と横への変化で、打者を翻弄するボールとなった。

 この投球こそ、ベテランが積み重ねてきた老獪な投球術だろう。精密にコントロールされた抜群の制球力と配球は衰えを感じさせることなく、この日は打者21人と対戦して、6つの三振を奪ってみせた。そのうち、1回と4回にウィリー・アダメズから奪った2つと、3回にラファエル・ディバースから奪った1つの3つがスライダーであり、1回のウィルマー・フローレス、2回のパトリック・ベイリーから奪った三振が伝家の宝刀"クーパーズタウンカーブ"によるものだった。ジャイアンツの強打者を翻弄するボールは、彼を象徴するものだった。

 カーショーは5回途中までを投げ、詰めかけた全てのファン、奥さんと子どもたち、そしてチームメイトから大きな拍手を贈られながら降板したが、試合を見守ったファンもSNSなどで「寂しくなる」「まだ現役でやれる」と惜しみつつ、「最後の最後まで、魔球は健在だった」と、オズナの称賛の声が寄せられていた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』

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