<大相撲九月場所>◇中日◇21日◇東京・両国国技館
土俵で死力を尽くした力士が、取組終わりに思わず倒れ込んでしまう場面があった。すると、勝利した力士は健闘を讃えるかのように手を差し伸べ、敗れた力士もその力を借りてなんとか立ち上がった。この美しい光景に客席からは惜しみない拍手が贈られ、ファンからは「漫画なら親友になる」「いいもの見た」などの反響が寄せられた。
それは幕下三十六枚目・清水海(境川)と、幕下四十一枚目・徳之武藏(武蔵川)の取組後の出来事。立ち合い、タイミングが合わなかった両力士だったが、その後、組み合うと激しい相撲を繰り広げた。清水海は背後を取られてしまったが、こらえて土俵際で精いっぱいの攻防を繰り広げる。そして両力士が投げの打ち合いに出ると、そのまま両者共にほぼ同時のタイミングで倒れ込んでしまった。軍配は清水海に上がったが、審判団から物言いが入った。
館内が盛大な拍手に包まれた死闘2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗



