田舎の街を舞台に、人ではない“ナニカ”との交流が描かれるアニメ『光が死んだ夏』。ホラー、サスペンス、ミステリーといった要素に、高校生の青春の日々が折り重なる構成が話題を呼び、放送後から人気を伸ばしている。
本作の主要な存在であるヒカルは、山で命を落とした少年・忌堂光の体に入った、人ではない“ナニカ”だ。純粋さと危うさを併せ持つヒカルを演じるのは、数々の作品で主役を務める声優・梅田修一朗。
難しい役どころとも言えるキャラクターの内面を巧みに演じる梅田に、本作についての印象や、演技の上での意識などをインタビューで伺った。
——『光が死んだ夏』についてですが、アニメ化する前からご存じでしたか?
梅田:作品のことは知っていました。Xで拝見した記憶があります。原作をしっかり読ませていただいたのは、オーディションを受けてからです。
——原作を読み、実際に演じた上で感じた部分から、『光が死んだ夏』の魅力を教えてください。
梅田:やっぱり何といってもまずは、タイトルなんじゃないですかね。『光が死んだ夏』っていう。人によってはヒカリと読むかもしれないですし。
そして“何かが死んだ夏”っていうことは誰かの主観で描かれていて、誰にとっての『光が死んだ夏』なんだろう? って気になるタイトルだなと思うんです。一見、結末から始まっているようなタイトルにも見えますよね。
1話も実際、「お前、光ちゃうやろ」っていきなり終わりから始まるっていう意味でも、そこがすごく面白いなと思いました。
「すごく楽しく演じ分けていました」





