毎クールごとに主演作があるといっても過言ではない、今注目を集める声優の1人・梅田修一朗。彼が2025年夏アニメで主演を務めているのが、『光が死んだ夏』だ。
梅田といえば、ピュアでお人好しな少年役がイメージに上がる人も多いだろう。『光が死んだ夏』で梅田演じるヒカルも、確かに純粋な面を持つ存在だ。だがヒカルは人ではない“ナニカ”であり、それゆえの危うさも併せ持つという複雑さがある。
そんなヒカルと密接に関わっていくもう1人の主人公が、小林千晃が演じる辻中佳紀(よしき)だ。物語中の尺の多くを占めるのが2人の掛け合いだが、人と“ナニカ”という間がらから緊迫感あり、何気ない日常の穏やかな瞬間ありという、非常に振れ幅の大きい芝居が要求されている。
本記事では、そんな掛け合いにまつわるエピソードから、青春やホラーといった要素にリンクする梅田自身の経験など、多岐にわたって掘り下げたインタビューを掲載する。
——よしき役の小林さんとは過去にも共演されていますが、本作での掛け合いで感じたことなどはありますか?
梅田:先輩ですけど、年齢的には同世代なので、すごく刺激をもらっていますね。僕自身がよしきを演じることは絶対にできないですけど、よしきをやるとしたらどんな感じかなとか、千晃さんの演技を通じて考えさせられることもあります。
でも、よしきから離れてみると、結構マイペースな千晃さんの一面がのぞいたりして、それが結構面白かったりします。一緒にいさせていただいて、自分と違ったところが多い方なので、穏やかな刺激をたくさんもらっています。
——梅田さん自身が演じていて楽しかったシーンはありますか?
梅田:いろいろありますが、生前の光と今のヒカルを演じ分けるのはすごくやりがいがありました。「あ! 今日は生きてる光。生きてた頃の光がある!」って台本を開くとうれしくなってた記憶がありますね。
生きていた頃の光を演じる時は、今のヒカルを演じる時よりもより自由にできる感覚がありました。生前の光のほうが自分なりの線引きがわかっていたからか、すごく自由に話せていました。でも、今のヒカルも、探って深く理解していくという楽しみがあります。
梅田の人生を変えた作品とは





