このイベントの中で現役力士による一門の誇りを懸けた「一門別選抜団体トーナメント戦」が実施された。同トーナメントには、十両、幕下(2人)、三段目、序二段の5人で構成された、出羽海A・B、伊勢ヶ濱、時津風A・B、二所ノ関A・B、高砂の計8チームが参加。
この中で相撲ファンの注目を集めたのが、十両・三田(二子山)だ。初土俵以来、今年9月の秋場所まで7場所全て勝ち越している力士だが、出世が早く十両に昇進後、九月場所もざんばら髪のままで快進撃を続けていた。そんな三田がじつに1年余りの時間を要し、ついにちょんまげ姿をファンに披露したのだ。
今回、三田は出羽海一門Aとして出場したが、土俵に姿を表すと「印象が全然違う」「髷結った」など驚きの声が上がったほか、「しかし小顔」「いやぁイケメン」「小顔が際立つ」などその端正なビジュアルにも注目が集まった。
ABEMAで実況を務めた清野茂樹アナウンサーが「三田はちょんまげ姿ですね。初めてになりますかね」と三田の変化について触れると、続けて解説の元前頭・大道の阿武松親方は「私、本場所中は“親方売店”と言って、売店でタオルなどの相撲グッズを売っているんですけど、三田の応援タオルは二日目くらいで売り切れました」と三田の人気っぷりを証言した。
続けて阿武松親方は「再入荷したのが十三日目ぐらいで、それもすぐ売り切れました。それくらい人気と勢いがスゴいです」と言及。さらに「協会の方に『なんでもっと作らないのか?』と聞いたら『幕内に上がったらもしかしたら三田じゃなくなるかもしれないから』と」としっかりオチまでつけていた。
それから行われた三田と十両・荒篤山(荒汐)の一番は、高速の突っ張り合いになるも、三田が力で押し返し、最後は寄り切った。その人気っぷりを証明するように、館内は大きな歓声に包まれた。なお出羽海A(清の山、雷道、東俊隆、栃武蔵、三田)は決勝で時津風Aに3―2で勝利。見事に優勝を果たした。
優勝決定後、元関脇・豊ノ島のインタビューに応じた三田は「(本場所とは)違う緊張感があるので楽しかったです。いつもなら自分のために頑張るんですけど、今回はチームのために頑張るという感じで気合が入りました」とコメント。最後に「来場所は二けた勝利、優勝目指して頑張ります」と1年を締めくくる九州場所の抱負を語った。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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