■見えてきた新たな課題

【写真・画像】「赤ちゃんを遺棄して捕まるつもりだった」内密出産を選んだ女性たち…「私たちが断ったら命の危険がある」受け皿となる病院が直面する課題 5枚目
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慈恵病院 蓮田健院長

 優子さんのほかにも、数人の女性が自ら子どもを育てると思い直した。しかし、家族の支援が得られず子育てを続けられなくなった女性もいる。

「1人でさえ大変だった人が、赤ちゃんを抱えてうまくいくわけがない。非常にこれは厳しい現実だと思う」(蓮田院長)

 なかには、病院も行政も行方が把握できなくなった女性もいるという。蓮田院長は彼女たちに支援を届ける難しさを日々感じている。

「女性の妊娠前、妊娠後、そこまでというのは私はとても力が及ばない。今私たちにできることは、予期しない妊娠があった時に、その母子が安全に保護されるかどうかというところだけかなと思っている」(蓮田院長)

内密出産をした美咲さんの“選択”
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