虎穴に入らずんば虎子を得ず。トップを取りたければ、リスク承知で前に出るべきところがあるが、俳優雀士の覚悟が見事に実った瞬間だ。「大和証券Mリーグ2025-26」、10月9日の第2試合で、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)が今期2勝目を飾った。決着したのは南4局1本場。大接戦を制した一局では、萩原の果敢な仕掛けが運命を変えた。
南4局1本場、萩原は2万8800点持ちのトップ目だった。2着目、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)との差は、わずか900点。条件を問わず、2人のうちどちらかがアガればトップ確定だ。
逃げ切りを狙う萩原の配牌は中張牌が多めながらも面子は1つもなし。役牌の対子もなく、アガリは遠いと思われた。すると序盤から親番のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が東、さらには四万をチーとプレッシャーをかけてきた。これ以上、スピードで離されるわけにはいかない。ここから萩原は積極策に出た。
萩原聖人、完璧な仕掛けMリーグ 日程
12月8日(月)
12月9日(火)




