将棋日本シリーズJTプロ公式戦準決勝第1局は、渡辺明JT杯覇者（41）の休場により、藤井聡太竜王・名人（王位、王座、棋聖、棋王、王将、23）の不戦勝となった。10月12日に愛知県名古屋市の「ポートメッセなごや」で行われた特別対局では、藤井竜王・名人と羽生善治九段（55）が激突。ゴールデンカードは藤井竜王・名人が92手で勝利を飾った。
将棋界のトップスター同士が激突した特別対局では、藤井竜王・名人が白星を飾った。羽生九段の先手で相掛かりの出だしとなった一戦は、攻め合いから大激戦へと発展。二転三転の攻防戦の末に、藤井竜王・名人が熱戦を制した。
勝利した藤井竜王・名人は「本局は激しい戦いとなり、時間があれば長考したい場面ばかりだった。途中は攻め込まれて苦しくしてしまった局面もあったと思うが、最後は際どいところで反撃に転じて流れを引き寄せることができたのかなと感じている」とコメント。一方、羽生九段は「序盤からかなり激しい展開になったが、もう少し良い手もあったのかなと思う。時間がない中で具体的な手が見えなかった」と一局を振り返っていた。
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