「選挙ドットコム」編集長が総理候補者の実現度を予想!

「選挙ドットコム」編集長が予想する衆議院の首班指名
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 総理指名選挙は記名投票で、1回目に過半数の票を得た候補が総理に指名される。誰も過半数に届かなかった場合は2回目の上位2人で決選投票となり、勝った方が総理に指名される。

 「選挙ドットコム」編集長の鈴木邦和氏は「よほどのことがない限り党でまとまって投票するだろう」と述べ、各党が持つ票数をもとに投票のパターンと総理候補者の実現度を予想した。

「現実的には3人の候補に絞られている。自民党の高市氏、立憲民主党の野田氏、そして国民民主党の玉木氏だ。それ以外の方は票数的に現実的ではない状況。自民党の議員は間違いなく高市氏に入れるため、196票は固い。一方、野田氏に投票しそうな政党は立憲とれいわと共産くらいだろうとみられている。全部足しても165票にしかならないため、3候補の中では野田氏はかなり可能性が低いとみるべきだ。そして立憲と維新と国民が玉木氏に入れる可能性があるため、全部足すと210になり高市氏を逆転しうる状況だ」(鈴木邦和氏、以下同)

 しかし鈴木氏は「立憲と維新と国民が全員玉木氏に乗るのは非常にハードルが高い」と述べる。

「首班指名選挙がおそらく20日に行われるとみられている。今からだと相当短期間で決めなければならない。玉木氏がしきりに言っている、『基本政策が一致しなければならない。そうじゃないととても政権運営なんてできない。政権期間中何が起きるかわからないから、外交安全保障やエネルギーなど一致しなければならない』と言っている。実は基本政策が、立憲と国民の間で非常に隔たりが大きいし、外交安全保障でもエネルギーでも憲法でも全然違う。この一致を6日間でまとめることは、私はかなり不可能に近いと思う」

どうなる?連立の“組み合わせ”
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