次の総理大臣は誰に
【映像】高市氏、維新との会談で浮かべた表情(実際の映像)
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 公明党の突然の連立離脱で勃発した野党の駆け引きが活発化する中、急接近した自民と維新。20日にも連立の合意書に署名を行う見通しで、総理大臣指名選挙では高市総裁に投票し、維新からは当面、大臣は出さず、閣外協力とする考えだ。

【映像】高市氏、維新との会談で浮かべた表情(実際の映像)

 一体、誰が総理になるのか。そしてどんな内閣が作られるのか。いつになく高い関心で国民も見守る中、実はその動向を最も敏感にウォッチしているかもしれないのが、霞が関の「官僚」である。

 上司にあたる総理大臣や閣僚が誰になるのか、官僚にとっては今後の仕事に大きく影響する。

 2012年の総理大臣指名選挙の際には、こんな発言も飛び出した。

「中央官僚の日本に対する支配を壊していかないと、この国はもたない。硬直した官僚の支配しているこの国の政治をひっくり返そうじゃないか。できると思って、この歳で暴走を覚悟したんですよ。みんな暴走しよう」(日本維新の会 石原慎太郎代表<当時>)

 この選挙で返り咲き、8年8カ月に渡る長期政権を築いた安倍総理は、2014年に内閣人事局を設置。官僚人事を官邸が掌握し、政治主導の強化を図った。

 果たして官僚たちは、いまの政治情勢をどう見守っているのだろうか。元官僚芸人まつもと氏は次のように語る。

「今のこういう状況は、霞が関の人たちはとても困っていると思う。安定した政権で物事を決めてきたものが、他の政党が入ってきて、今までやってきたことを変えていかなければならない。今までの政策を変更したり、いろいろなことをやらなければならないのですごく大変」(元官僚芸人まつもと氏、以下同)

 一方で、新しい総理が決まること自体はいいことだという。

「今はいろいろな政策を止めている状態。新しい大臣が来るまで大きい案件を動かせない。早くそういうものを進めなければならないと考えると、新しく総理が決まって、大臣が来てということはいいこと」

もし野党が連立していたら…
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