今月3・4日に東京都渋谷区で行われた開幕局は、後手の佐々木八段が角換わりを避けて横歩取りの力勝負を志向。藤井竜王は積極策で佐々木八段の用意の作戦を打ち破ると、ペースを掌握。自然な指し手を重ねつつもじりじりと包囲網を絞り、鮮やかに先勝を飾った。
さらに、16・17日に福井県あわら市で行われた第2局では、角換わりの出だしから佐々木八段にわずかに誤算があったか、藤井竜王が快勝。投了は2日目の午後2時13分と異例のスピード決着で、藤井竜王は持ち時間の半分を超える4時間9分を残しての勝利だった。
注目のシリーズ第3戦の舞台は、世界遺産・仁和寺。竜王戦では7年連続7回目の開催となる。注目の一番を制し、藤井竜王が5連覇に“王手”をかけるのか。一方、今期こそ竜王奪取に燃える佐々木八段も本局にかける気持ちは強い。京都対局で反撃の初勝利を飾ることはできるのか。両者が繰り広げる激戦の模様から目が離せない。
持ち時間は各8時間の2日制、本局の先手は藤井竜王。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




